唾液はきたない!?
受付のうのです。
人間の体内から分泌・排出されるものには、汗、涙、唾液、血液、大小便などがありますが、汗や涙に比べて、なんとなく唾液は「汚いもの」というイメージがあるのはなぜでしょうか?
歯科生化学の押鐘篤博士によると、唾液を汚いと思う心理は唾液の呪力・霊力信仰と結びついており、民族宗教心理学上の問題だと述べています。
唾液は粘液性なのですが、粘着性にはそれ自体不気味な感じをあたえる性質があるのだそうです。
「汗や涙はどこから出ているか眼に見えないが、大きな開口部から出てくるものは不安を抱かせる」と述べています。
また、「出口と入口とを兼ねている開口部では、いったん出口から出た液体が再び戻って入口から入ってくる危険性があるので、口の中にたまった唾液よりも、吐き捨てた唾液の方がいっそう汚いものと思う心理が働く」のだそうです!
たしかに、私も、道で唾をペッと吐きだしている人を見て「汚い」と思うなぁ…と納得してしまいました。
上野歯科医院では診査・診断の項目のひとつとして唾液検査を行っています。
汚いものと思われている唾液ですが、消化作用や発声しやすくしたり食べ物を飲み込みやすくする作用、お口の中を清潔にする作用、抗菌・殺菌作用、血液凝固作用、内分泌作用など、いろいろな生理的作用があります。
お口の中を清潔にし、抗菌・殺菌作用があるということは、歯にとってとても重要です。
汚いものというイメージがある唾液ですが、実は地味ではありますが重要な働きをしてくれているんですね!
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