歯ブラシの始まりっていつから?
受付のうのです。
私たちの生活の身近なものの一つに歯ブラシがあります。
当たり前のように歯ブラシを使って磨いていますが、歯ブラシを使って歯磨きをする習慣はいつ頃から生まれたのでしょうか?
仏教を開いた釈迦は、健康のためにインド医学を基にした仏教医学をはじめ、その方法の一つとして歯磨きを勧めました。具体的な歯磨きの仕方というと、薬用になる菩提樹の若い小枝を鉛筆の長さに切って、それを噛んで樹液を吸い、噛み砕いた先端部分をブラシのようにして、歯や舌をみがいていました。この薬木は歯に使う木という意味の言葉、「歯木」と仏典では記されています。
その後、仏教の後進とともに中国にも「歯磨き」が伝えられました。中国では歯木の材料となる木がなく、ヤナギ科の楊柳を代用として使ったことから楊枝と呼ばれるようになりました。日本では楊枝は房楊枝と呼ばれ、江戸時代から庶民に広く使われるようになりました。
明治初期にはインドから輸入された西洋歯ブラシ(英国製)の模倣品が作製されるようになり、1872年(明治5年)に大阪において鯨のひげの柄に馬毛が植えられた「鯨楊枝」という名で製造・販売されたのが最初であるといわれています。形態は現在の歯ブラシと変わりませんが、しばらくは「楊枝(ようじ)」の名前で呼ばれていました。
明治中頃になって「歯刷子(はぶらし)」という名前で初めて発売され、現在の形状になって今日にいたるようになりました。
上野歯科医院では歯ブラシの衛生面や清掃力が低下することから、月に1度は歯ブラシを交換することをおススメしています。
全日本ブラシ工業協同組合では『毎月8日は歯ブラシの交換日』と定めていますが、自分で毎月歯ブラシの定期交換の日を決めておくと、習慣にしやすいですね♪
今日は節分の日。1年を通じて健康で過ごせるよう、祈願する日でもあります。
身体の健康を守るためにも、まずはお口の『健口(けんこう)』から始めていきましょう!
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