親知らず抜きました!
衛生士部署かのです。
先日、先輩達と一緒に当院で下の右の親知らずを抜歯してもらいました。
親知らずとは平均19~21歳頃に生えてくる歯で、別名第三大臼歯や智歯とも言います。
赤ちゃんの歯の生え始めと違い、この歯は親元を離れてから生え始めるため、親が生えてきたことに気付きません。そのため「親知らず」と言われています。
親知らずがしっかり生えてくれば特に問題はないのですが、現代人はファーストフードなどの軟かい食べ物を好む傾向にあるため、昔の人に比べると顎が小さく細くなってきています。
そのため親知らずの生えるスペースがなくなり、横向きに生えることが多くなってしまいます。
横向きに生えてくると歯茎や骨を圧迫して痛みが生じたり、歯ブラシがなかなか届かず虫歯や歯周病を引き起こすなど、厄介な存在になるのです。
今回、親知らずを抜く際にCTの撮影をしました。
下の顎には下歯槽神経という太い神経があり、親知らずを抜く際にはその神経を傷つけないように十分に注意を払わなければいけません。
この神経と下の親知らずの根は近接していることが多く、神経の位置と親知らずの根の位置、骨の厚みを三次元的に理解する必要があります。
そのためCTの撮影が必要になってくるのです。
今回、親知らずを抜く際に驚いたことは麻酔の効きが長時間続き、抜いた後の痛みが緩和される分、不便さです。
唾は大量にたれてきますし、唇や粘膜の違和感には正直耐えられませんでした。
私達、医療従事者は毎日の診療で麻酔を使うということに慣れてしまいがちですが、患者様にとっては慣れることはないものだということが身をもって分かりました。
麻酔が切れた後の痛みやその後の腫れはつらかったですが、患者様の気持ちを体験できてとてもいい経験になりました。
ただ下の左の親知らずがまだ残っていることを考えると、とても憂鬱です・・・
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